2010年8月21日土曜日

年齢で異なる? がんのリスク

がん、脳卒中、心臓病は、3大生活習慣病と言われます。
「生活習慣病」という言葉もすっかり定着しました。生活習慣病の多くは、不健全な生活の積み重ねによって内臓脂肪型肥満となり、これが原因となって引き起こされるものですが、日常生活の中での適度な運動、バランスの取れた食生活、禁煙を実践することによって予防することができるとされています。
以前は、年齢が高くなるとともに発病すると考えられたために成人病と呼ばれましたが、長年にわたる生活習慣が深く関与していることが判明し、1997年頃から“予防できる”という認識を醸成することを目的として「生活習慣病」という名称が導入されました。
厚生労働省の「平成21年人口動態統計月報年計(概数)」によると、平成21年の死因順位の第1位は悪性新生物(がん)、第2位は心疾患、第3位は脳血管疾患で、これら3大死因が全死亡者に占める割合は6割近くを占めます。
死因を性・年齢(5歳階級)別の構成割合でみると、5~14歳では不慮の事故と悪性新生物、15~19歳および20歳代では不慮の事故と自殺が多く、30歳代、40歳代では自殺と悪性新生物が多くなっています。40歳代からは年齢が高くなるにしたがって、悪性新生物の占める割合が多くなり、男性では60歳代で、女性では50歳代でピークとなります。それ以降は男女とも、年齢が高くなるとともに心疾患、脳血管疾患、肺炎の占める割合が多くなり、男性では90歳以上で肺炎が最も多く、女性では85歳以上100歳未満で心疾患、100歳以上では老衰が最も多くなっています。
とりわけ悪性新生物は、年齢による変化がはっきりしています。働き盛りにもっとも注意すべき病気といえます。

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