がんの部位別死亡割合の変化
■■■ 生活様式の変化と早期発見が影響 ■■■
●がんの死亡者数の増加
厚生労働省が発表した「平成20年人口動態統計(確定数)の概況」によると、平成20年中の死亡者数は114万2,407人で、前年の110万8,334人より3万4,073人増加し、死亡率(人口千対)は9.1で前年の8.8を上回りました。
平成20年中の悪性新生物(がん)の死亡者数は34万2,963人で、死亡率(人口10万対)は272.3であり、死亡総数の30.0%を占めて死因順位の第1位となっています。およそ3人に1人ががんで亡くなっていることになります。
悪性新生物(がん)による死亡者数は昭和38年に10万人、昭和63年に20万人、平成13年に30万人を突破し、昭和56年から死因順位の第1位が続いています。平成20年の悪性新生物(がん)による死亡者数を昭和45年の11万9,977人と比べると、40年近くの間におよそ3倍に増加しています。
●がんの部位別死亡割合
主な部位別に死亡割合の推移をみると、部位により傾向に差があることがわかります。
男性については、昭和40年代には胃がんの死亡割合が40%を超えていましたが、平成7年頃から肺がんの死亡割合が胃がんに代わって1位となっています。
胃がんは昭和45年には男性44.2%、女性36.2%でしたが、平成20年は男性16.0%、女性12.6%に低下しています。逆に、肺がんは昭和45年には男性で11.2%、女性で5.7%でしたが、平成20年では男性は23.6%と全体の約4分の1を占め、女性も13.4%と高くなっています。若い時からの女性の喫煙率の上昇によって、女性においても肺がんの増加が懸念されています。
これは、胃がんによる死亡者数が減少しているわけではなく、実は横ばい状態です。同様に、女性の子宮がんも割合は低下していますが、死亡者数はそれほど減少していません。
このような状況の要因としては、食生活をはじめとする日本人の生活様式の変化などが挙げられていますが、やはり医療技術の進歩による早期発見が要因のひとつです。苦痛なく全身を一度に検査できるPET検査では、CTやMRIでは発見しにくい1cm程度の小さながんでも拾い出すことができ、早期発見はもちろんのこと、がん治療後の再発や他臓器への転移の観察にも大いに役立つとされています。
(注)大腸は結腸と直腸S状結腸以降部および直腸、肝は肝および肝内胆管、肺は気管、気管支および肺を示す。
新日本保険新聞社よりデータ提供
出典:厚生労働省「平成20年 人口動態統計(確定数)の概況」
がんの性・部位別死亡数割合の推移
男性 女性
目的・目標額の設定が大切
2009年10月 募資'09-KF04-SZ043
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